「忘年会」という言葉には、「一年の苦労を忘れる会」という意味があるそうです。
しかし、私は経験したことや感じたことを出来る限り覚えておきたいと考えています。
そう思ったとき、ふと写真というものの役割について考えが巡りました。
写真は、忘れたくない瞬間を記録するものです。
では、写真を撮る理由は「忘れたくないから」なのでしょうか?
___写真の本質について考える___
確かに、写真は事実を残すための「記録装置」としての役割を持っています。
この「記録」という特性は写真の基本であり、最大の特徴でもあります。
しかし、私にとって写真は単なる記録以上の存在です。
これまで「私にとって写真とは何か」という問いを追い続けてきましたが、このブログを書く中で、ようやくひとつの答えに近づいたように思います。
写真とは、私にとって「記憶」そのものではないでしょうか。
___記録と記憶の違いとは?___
「記録」と「記憶」の違いについて調べてみたところ、
記録とは紙やデジタルデータなどに保存された情報であるのに対し、
記憶とは人々の心の中に留まる情報を指すのだそうです。
写真に置き換えると、次のように考えられるかもしれません。
- 記録写真:事実をそのまま伝え、保存する写真
- 記憶写真(造語):事実+α(気持ち)が感じられる写真
記憶写真における「気持ち」とは、撮影者が込めた思いであったり、
その写真を見た人の心に生まれる感情であったりします。
この「記憶写真」が持つ力に、私は大きな魅力を感じます。
___写真に込める価値___
写真にはさまざまな役割がありますが、今回は「記録」と「記憶」という2つの側面に焦点を当ててお話ししました。
記録としての役割はもちろん重要ですが、私はこれからも「記憶」としての価値を大切にしていきたいと考えています。
この記事を通じて、写真の新しい視点を少しでもお伝えできたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。